2017年1月2日月曜日

詩集「コネコのコゴト」 「子供」編

詩集「コネコのコゴト」とは
作家パセリによる2005年から2017年現在までの12年間
ホームページ上で掲載されたコラムです (現在も連載中)


素晴らしい朝

 毎朝みる障害者がもし その障害を原因不明な理由から克服したのなら
 素直に喜びを感じることの出来た瞬間に 世界は素晴らしい
 そのように感じることの出来たあなたも素晴らしい
 目の見えなかった人が、見えるようになれたとしても
 必ずしも 幸せとはいえないとか
 歩けなかったひとが
 急に歩けたからといって 幸せとは言えないとか
 そのように感じることのできたあなたも素晴らしい
 それが 朝なら 素晴らしい



親と子

 障害児がなぜ健常者の子どもよりも

 明るく 生き生きした表情をしているのか 

 彼らの親が 一生懸命 大切な命に
 尋常ではない 愛情を注いでいるからに違いない 

 彼らはちゃんとわかっている 自分の苦しみも含めて
 いやいや 医学的 社会的 な根拠しかないとおっしゃる方々は
 むしろ 心の障害を抱えていらっしゃる に違いない



手をつなぐ

 子が手をつなぐ光景をみた
 ある親は 子供が道路に飛び出さないように子供の手を縛っているように見え
 ある親は 子供と手をつないでいたいから手をつないでいるように見えた
 どちらも 親が手をつなぐことを要求していたので
 子供はすぐに手を離したがった
 子供から手をつなぐことを要求されない限り
 大人は手をつないでやってはいけない
 子供のごく初期の時代を除いては
 

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